地熱とは
地熱とは
地下に眠る天然エネルギー[地中熱(ちちゅうねつ)]とは?

[地中熱(地熱・地温ともいう)]は、地面が持っている天然の熱エネルギーです。
よく、『マグマの熱ですか?』と聞かれます。 もちろん地下何百メートル、何千メートル下にはマグマの熱が眠っていますが、私たちが地中熱と呼んでいるのはもっと浅いところ、地下10mぐらいまでに眠る熱のことです。
ではマグマでないとすると、この熱は一体どこで発生しているのでしょう?
答えは『太陽の熱』です。
日中の直射日光や気温で暖められた熱が徐々に地下に伝わっていったものなんです。
この地中熱を建物に取り込もう、というのが『地熱住宅(ちねつじゅうたく)』の基本的な考え方です。
地熱利用とは?
「地熱利用」というのは大きく分けると2種類あります。
「日本地熱学会」によれば、
1.地下深くにあるマグマの熱を利用すること
2.地下浅いところと地表との温度差を利用した冷暖房、
すなわち地中熱を利用すること
の2つが定義されています。

発電(地熱発電)などでは「1.地下深くにあるマグマの熱を利用する」が日本だけではなく海外でも古くから研究が進んでいました。しかしこれは一部の地域でしか利用できず、また高額な設備費用を考えると住宅用には利用できません。
↑柳津西山地熱発電所 (福島県)
※日本地熱学会ホームページより引用
そこで、住宅用には、「2.地下浅いところと地表との温度差を利用した冷暖房、すなわち地中熱の利用」が研究されてきました。
この「地下浅いところと地表との温度差」(=地中熱)は身近なところでも体感できます。

例えば、
●夏、どんなに気温が高くても井戸の水は冷たい
●冬、どんなに寒くても洞窟の中はあったかい
↑愛地球博で再現されたサツキとメイの家にある井戸。日本の原風景ですね。
これは外気温(地表の温度)と地中の温度差によって感じられるものです。
言い換えると「気温は季節によって大きく変わるが、地中温度は年中安定している」ということができます。
そのため、春・秋においてはこの温度差はほとんど利用できませんが、夏・冬においては冷暖房に利用することができます。
この温度差は、「土」が持つ2種類の性質から発生します。
1.「土」は断熱性能を持っている。

カエルやヘビ、クマなどが「土の中」で冬眠するのは、土が断熱性能を持っているため、外気がどんどん冷えていっても、土の中は冷え込まないからです。天然の断熱材の役割です。
↑クマの冬眠穴
※日本旅行業協会ホームページより引用
2.「土」は熱を伝える性質がある。

夏、地表面が太陽からの強烈な日射等によって暖められます。
その熱は、じょじょに地中深くへ伝わっていきます。
この2種類の性質によって、例えば地下5メートル程度では、1年を通じて15度〜18度の安定した温度(地温)になっています。
では、実際の地中熱温度を見てみることにしましょう。
地中温度とは?
それでは、千葉県の地中温度の変化を見てみましょう。

地下5mの温度(紫のグラフ)だけに注目してみると、年中15℃から18℃ぐらいで安定しているのが分かります。
さらに季節で見てみると、暑くなり始める5月に最低温度の15.1℃、そして寒くなり始める11月に最高温度の18.6℃を記録していることが分かります。
つまり地下5mでは、夏の方が涼しく、冬の方が暖かいという『夏冬の逆転現象』が起こっているんです。
この地下に眠る天然のエネルギー『地中熱』を住宅に取り込むことで、住宅の省エネ化を図る、というのが地熱住宅の大きな目的です。
また太陽光のように季節や天候に左右されないのも地中熱が注目されている一つの理由でもあります。
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